夢を叶えるための行動
10kmマラソンで制限時間内に完走
横浜の赤レンガ倉庫前で開催された「よこはま春風ラン」に参加した。
そして見事、10kmを1度も歩かずに、
しかも制限時間内に完走できたのである。
たった10kmかと思われるかもしれないが、
20年以上も走っていない僕にとっては
果てしなく長い距離だ。
最後に10kmを走ったのは高校2年の時。
サッカーをやっていたので、そこそこのタイムで
走っていた。
でも今は違う。
タイムではなく完走できるかできないかの
状態である。
大会の2週間前から2日に1度のペースで
近所をランニングしてみた。
スマホのアプリでラップタイムを
計測してみると、平均7分/km。
対して高校の時は平均4分/km。
倍近く遅くなっている。
しかも、1度に走れる距離が3km程度となっている。
それ以上は、横腹が痛くなったり、膝が痛くなったり、
腰が痛くなったり、アキレス腱が痛くなったり、
呼吸が苦しくなったりと、あらゆる痛みが襲う。
根性でどうにかできるような痛みではない。
僕は3kmしか走れないんだ、と愕然した。
それでも2週間走り続け、3kmであれば
なんとか走れるようになった。
そんな状態で臨んだ大会だった。
大会当日、不運なことに大雨に襲われた。
スタート開始30分前から雨足が強くなり、
走る前から皆ビシャビシャである。
体は冷え上がり、靴は水分を含んで重くなり、
視界は悪く、かなりの悪条件だった。
そしてスタートした。
僕は集団の1番前からスタートしたのだが、
ものの数分で50人くらいに抜かれた。
皆、飛ぶように走り抜けていく。
僕より歳をとったオジさんや、かなりふくよかな
女性にも簡単に抜かれた。
でも僕は周りを気にしないようにした。
これは自分との戦いなのだから。
3km走ったところで足が止まった。
それはそうだ。練習で3kmしか走っていないのだから。
3km以上は未知の世界。
息が苦しくて何度も歩きそうになった。
でも今回の目標は歩かずに完走すること。
どんなにゆっくりでも走ることを心がけた。
また、この大会は制限時間が設けられており、
1時間20分以内にゴールしないと失格となる。
つまり、平均8分/km以上のペースで
走り続けなくてはならないのである。
3kmまでは平均7分/kmでは走れたとしても
それ以上はどうなるか。
徐々にペースは落ちてきたが、残り2kmを切った頃に
急に体が軽くなった。
自分でもなぜそうなったかわからないが、
まだまだ走れるという感覚になったのだ。
ラストスパートができそうだったので、
ペースを上げた。
20mくらい前を走る若い女性を追い越すのを
目標にしようと、少しずつ近づいていった。
ゴール間際で彼女を抜き、無事ゴールした。
わずか10kmのレースだったが、いろんな事を考え
苦しみにも耐え、そして目標をもって走ることができ
とてもよい挑戦だったと思う。
*** 結果 ****
記録:1時間5分55秒
順位:88位
ラップタイム
2km : 11分40秒
4km : 13分01秒
6km : 13分46秒
8km : 14分08秒
10km : 13分20秒
次はハーフマラソンに挑戦したいと思う。