サラリーマンへの絶望

ついに転勤、そして全く違う仕事

入社から4年、仕事にも慣れある程度の
仕事は任せてもらえるようになった。


職場の人間関係は相変わらず良くはないが、
それなりに仲の良い先輩、後輩もできた。


だからといって今の仕事に満足している
わけではない。

入社した頃から考えればマシという程度だ。


転勤は当然のように毎年行われ、
人が変われば職場の雰囲気も変わり、
人間関係も変わる。


僕はこの変化が大嫌いである。


一から人間関係を作りなおさないといけないし、
自分の立ち位置も変えないといけない。


本当に面倒くさいのだ。



そんな僕もついに転勤を命じられた。


夜間の障害対応の仕事を終え、
作業車での帰路の途中、会社の上司
から電話が。


作業者を止めて電話を取ると、


「お疲れ様。来月から千葉になったから」



福岡での暮らしから、来月には千葉だ。


関東にはもちろん住んだことがない。
千葉なんてまさに未開の地である。


会社の上司からは、事務所の近くに幕張メッセがある、
そして、仕事内容は今の仕事とは全く違う、ということを
伝えられていた。


これまでは機械の保守や空調の点検など、
現場を駆けずり回ってた仕事から、
会社の中枢システムのシステム開発、運用管理、
維持、という仕事だ。


ステップアップと言われれば聞こえはいいが、
そんなことはどうでもいい。
この会社で昇格することになんの魅力も感じて
いないからだ。



それよりも僕はこの環境の変化が辛すぎる。


人間関係は一から作り直し、全く知らない土地、
今までとは全く違う仕事。


この時、僕はこの会社でやっていけるのか、
心からそう思った。