ひとり遊びを楽しむ

125ccスクーターは大型バイクを超える

125cc以下のスクーターは、原付二種と呼ばれる
区分に分類される。


僕は排気量の大小問わず、様々なバイクを乗り継いできたが、
日本においてはこの125ccクラスが最強であると断言できる。


また、125ccクラスにはオンロード、オフロード、スクーター等、
様々な種類があるが、スクーターに軍配が上がる。


このように断言した理由としては、

主に「通勤用」で使用する場合に限ってはのこと。


125ccスクータが1日500km以上のツーリングで
リッターオーバーのツアラーマシンにかなうわけもなければ、
サーキットでレーサーレプリカにかなうわけもない。

しかし、通勤というステージに立てば、125ccスクーターは
驚きのポテンシャルを発揮する。



僕のバイクの使用頻度は、通勤9割、ツーリング1割である。

雨の日も風の日も寒い日も熱い日も、
必ずバイクで通勤する。


バイクは毎日乗ってこそ価値があるというポリシーがあるからだ。


そんな僕でも、これまでに乗り継いできたバイクは必ずしも
通勤向けに選んできたわけではない。


自分が乗りたい!と思ったバイクにどんどん乗ってきた。


好きなバイクであれば、通勤に向いてなくても
乗りたくなるもの。そして慣れてくるからだ。



僕は過去にkawasakiのW650(アップハンドル)に乗っていた。

W650のデザインは世界一美しく、そして走りも最高である。


そのW650で、片道3kmの大渋滞の幹線道路を6年間通勤したこともある。


ハンドル幅が広いのですり抜けは難しく、マニュアル車なので渋滞時は
なんどもクラッチを切ったりしなくてはならない。


どう考えても通勤には不向きである。


そんな中で他の125ccスクーターがヒラヒラと走り抜けていく姿が
うらやましくも思えたこともあった。


当時、僕の考えに

「クラッチなしのスクーターはバイクではない」

というのがあった。


そのため、スクーターというものには疎遠になっていた。


そんな僕に125ccスクーターへ乗り換えるキッカケが起こった。・・転勤だ。


転勤先の事務所は、駐輪場が狭いことから
基本的にバイク通勤は認められていない。

所属長にバイク通勤を認めてもらうよう
何度も交渉した結果、原付なら良いという事になった。


結果、W650は通勤では使えなくなる。
でも原付なら通勤で使える。


悩みに悩んだ結果、W650を手放し、かわりに
125ccスクータを購入した。


suzukiのアドレスV125Sだ。

50ccクラスの車体にパワフルな加速が特徴だ。


僕はアドレスV125ccに乗って絶句した。

こんなに快適で速い乗り物があるのかと。


渋滞の多い通勤でもクラッチ操作は不要、
すり抜けも簡単、メットインや収納ケースで
収納力は抜群。


通勤でこのクラスに勝てるバイクは存在しないと断言できる。


スクーターはバイクじゃない、という考えは改めた。

走りもしっかりしているし、スポーツ走行も可能。
おそらくツーリングもかなりの距離を走れる。


自分の偏った偏見で避けてきたものが、
実は素晴らしいものだった、ということはよくある。


今回のことをキッカケに、避けてきたことや嫌いなことも
チャレンジしていきたいなと思った。