僕を象徴するエピソード

初恋の人と2人きりで再開

ついに2人で会う約束をしてしまった。


中学の時に転校してきた女性が僕の初恋の人である。


25年ぶりの同窓会で奇跡の再開を果たし、
その後も中学の同級生を交えて何度か飲みにもいった。


思い出話をしたり、一緒に写真を撮ったり、
中学の時に好きだったこともカミングアウトもした。


中学の時は見向きもしてもらえなかった彼女に
いまは普通に話をすることができる。


当時の叶えられなかった夢は叶いつつある。


でももう一つだけやりたい事があった。

それは彼女と2人っきりで会うこと。


彼女は独身で彼氏なしでも、僕が既婚であるかぎり、
これ以上は踏み込んではいけないことなのだろうが、
どうしても実現したかった。


そしてチャンスが訪れた。

仕事で大阪に行くことになったのだ。


それを口実に彼女を誘った。


「出張で大阪に行くんだけど、晩御飯でもどう?」


2人きりなので断られるかとドキドキしたが、
彼女は快諾してくれた。


心のなかで大きくガッツポーズをした。



彼女と会うまでの間、毎日がワクワクして
仕事どころではなかった。


どこのお店を予約しよう、どんな食べ物はが好きかな、
会ったら何を話そう、とか高校生並みの思考だ。


彼女にとっては中学時代のクラスメイトでしかないが、
僕にとっては初恋の人。


2人っきりで会うということはデートと一緒だ。


こんな気持は何年ぶりだろう。




当日は、おしゃれな個室の居酒屋でゆっくりと飲んだ。


共通の話題はフルマラソンだ。


彼女がフルマラソンに挑戦し続けていることに
感化されて、僕も挑戦することになったからだ。



いつか同じ大会で走りたいと伝えると、

「もちろん。いつでも受けて立つよ」と。


とても嬉しかった。


これがフルマラソンに挑戦するモチベーションにもなる。



またひとつ夢が叶った。


初恋の人と2人っきりで食事をする。


勇気を出して声をかけたことをキッカケに
実現できたことだ。


失敗を恐れず、行動を起こせば何かが変わる。


これからも自分の感情に正直に行動していきたいと思った。