ひとり遊びを楽しむ
シグナスX(4型)とPCXを試乗して比較インプレ
「モトチャンプ」というバイク雑誌を読んでいて、新型シグナスX(4型)が特集されていた。
新型シグナスXとPCXなどのライバル車を色んな角度から
性能を比較されていてとても興味深かった。
「これは楽しそうなスクーターだな」
と思い、早速、新型シグナスXの試乗をしにいった。
ちなみに試乗をさせていただいたのはYSP東京南店。
また、先日、同じ排気量のPCXにも試乗してきたので
比較レビューをする。
エンジン性能
シグナスXは、ほどよい鼓動感がありアクセルを回し分だけしっかり加速していく。
前のモデルは最高速重視で加速がイマイチだった
らしいが、新型はかなり改善されているようだ。
それでもやはり車体が大きいことからか、
まだ加速がもっさりとしている気がする。
PCXはとにかく静かで、スーッと加速していく印象。
また、大柄な車体からは想像できないくらいの
加速力があり、ストレスが全くない。
エンジンの振動が少ないので長距離の
ツーリングでも疲れがなさそうである。
シグナスXは空冷でPCXは水冷ということで
単純に比較することはできないが、
両者とも125ccとは到底思えないほどの
完成度の高さである。
走行性能
シグナスXは加速性能が素晴らしいので、市街地でスルスルと追い抜いたり、峠を走ったり等
スポーツ走行には向いている。
バイパスでの高速走行でも素晴らしい安定感で
怖さが全くない。
さらにリアブレーキがディスクになったことから、
制動力の高さを感じた。
PCXは乗っていて本当に心地がいいので、
ロングツーリングに行きたくなる。
高速走行時の安定感はシグナスXよりも
さらに高く安心して乗れる。
乗り心地
シグナスXにまたがって気になったのが、足元の狭さである。
僕は足はそれほど長くはないが、
足を伸ばしきることができない。
ひとまわり小さいアドレスV125Sの方が
足元は広いのではないかと感じるくらいだ。
PCXは足がしっかり伸ばせる。
身長が180cm近くあっても窮屈さは感じないだろう。
ただ、足元がフラットではないため
足の置き場の自由度は低い。
取り回し
新型シグナスXは軽量化が図られており、取り回しも重さをそれほど感じなかった。
ただし、足つき性はいまひとつであった。
僕はつま先だちするのがやっとといったところである。
座面が高いのでしょうがないところだが、
その分、乗車時の視界が高くなるため
長距離の運転は楽になると思う。
PCXは車体が大柄でこのクラスにしては
重量が重い。
実際に取り回してみても
かなり力がいる。
小回りも効かないので、
駐車時やUターンをする時は気をつかう。
足つき性に関しては、かかとが少し浮くぐらいで
それほど悪くない印象である。
総評
スポーツ走行派はシグナスX、ロングツーリング派はPCXと完全に好みが分かれる特性である。
シグナスXはカスタムパーツが多く出ているので、
カスタムを楽しみたい人にはオススメの車両である。
PCXはノーマルですでに完成されているので
カスタムする必要は全くないように思う。