ひとり遊びを楽しむ

NMAXとPCXを乗り比べて徹底レビュー

125ccスクーターの最高峰と呼び名の高い、
NMAXとPCXを同日に試乗、そして装備をじっくり
見てきたのでレビューする。

メーター

NMAX
メーターはシンプルの一言。
個人的にはゴチャゴチャとたくさんの
表示がある方が好きなので少し物足りない。

全てデジタル表示で、
速度計、距離計、燃料計、時計を
コンパクトに備えている。

NMAXメーター周り

僕は主に通勤で使用するので
時計はありがたい。


これに温度計とかついてると、
着るものとかの目安になっていいのだが、
そういった装備はメーカは検討しないのだろうか。

NMAXのメーターは、この他にもVベルトの交換時期を
知らせたり、瞬間燃費表示があったりと、
機能は満載である。


PCX
視認性が最高に素晴らしい。
アナログとデジタルの良いとこどりで、
個人的にはかなり評価が高い。


アナログ式の速度計を中心に、
デジタル式の時計、燃費計、平均燃費計を備えている。

最近のモデルは時計が普通についてる
ようでいい傾向である。


さらにPCXはアイドリングストップ機構が
あるので、その作動を示すランプ表示もあった。

フロント周り

NMAX
フロントタイヤは13インチと珍しいサイズ。

YAMAHAによると、
軽快性と直進安定性の両立を図るための
最適なサイズが13インチだったという。

適度な大きさの型と、ほどよいタイヤの太さが
存在感を引き立てていて、かなり好印象である。

NMAXフロント

フロントブレーキは大経の230mmディスク。
リアもディスクを採用していることもあり、
操作してみて、しっかり止まる印象だった。

さらにはABSも装備しており、
もう125ccスクーターにしては
装備が豪華過ぎる。
PCX
PCXといえば大経の14インチホイール。
乗ってみても、その恩恵は十分に感じられ、
直進安定性は素晴らしく、乗り心地も良い。

ただ、個人的にはタイヤが細すぎて、
車体サイズとアンバランスでもうひとつ。


その他にもコンビブレーキ機能が装備されていて、
十分な制動力を備えている。

給油口

NMAX
給油口はステップフロアの
中央部分に配置されている。

シートを開閉せずに給油ができるのは、
とても便利である。
PCX
PCXもステップフロアの中央に給油口が
配置されている。

しかも、給油口カバーのオープンは、
キーシリンダーの横のスイッチで
開くことができるので便利。

鍵がいらないのも評価したい。

エンジン

NMAX
水冷4バルブエンジンは
回転数が6000rpmを超えると、
バルブタイミングを切り替える仕組みがあるとのこと。

高回転でもスムーズな加速が期待できるのだという。

僕はあまり飛ばしたり、エンジンを回したりしないので
おそらくこの恩恵を受けることはないだろう。

NMAXスペック


乗ってみた感覚では、適度な鼓動感が気持よく、
さらには、125ccとは思えないほど力強い。

ついスポーツ走行をしてしまいそうな
そんなエンジン特性に感じた。

PCX
走りだすとすぐにわかる、この静寂性。

振動が少なくスムーズに走行できるので、
いつのまにかスピードが乗ってしまう。


ツーリングに行きたくなるスクーターは
こういうバイクをいうのだと改めて思った。

eSPエンジンは、HONDAの技術が惜しみなく投入されていて、
力強く、かつ燃費も素晴らしい。

125ccの中では車重が重いほうだが、
その中でNo1の高燃費を誇るのはすごい。

収納

NMAX
メーカの公表サイズは24L。
シート下の収納は狭い。

僕のAraiのフルフェイスヘルメットを収納しようと
したが、頭頂部を下に向けないとうまく入らなかった。

ヘルメットの他にタオルやカッパをいれるのは
厳しいので、トップケースは必要かと思う。


嬉しい機能としては、シート開を保持できるように
スプリングが備えられていて、荷物を出し入れしている
時に、シートがバタンと落ちてくるようなことがない。

PCX
メーカの公表サイズは25L。
広く感じるが、深さがないので使い勝手に疑問が残る。

それでもフルフェイスヘルメットを入れても、
他に物が収納できそうなスペースはあった。


シートはNMAXと同様にストッパーがあるので、
荷物の出し入れが容易になりそうだ。


そしてツーリングする時に力を発揮するのは、
フロントポケットにある電源ソケットだ。

標準で装備されているのはかなり評価が高い。

総評

NMAX、PCXともライバル車であるため、
その実力は甲乙つけがたい。

どちらを購入しても、
満足感は高く、そして失敗はないだろう。

スポーツ走行をしたいならNAMX、
ツーリングしたいならPCXといったところだろうか。

購入の際は必ず試乗して、
その走行特性を比べてほしい。

大きな違いがあることに気づくはずである。